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ツイッターのささやき


 なでしこの応援で午前三時に起床、似たような御仁も多かったと思うが、よく起きられるなあと案ずること無かれ、午後八時に寝てしまう私にとっては、いつも目の覚めている時間帯。
 余裕でソファーに腰掛け、リモコンの電源を入れる。ところが、BS1が映らんでは無いか。
仕方なく慌ててパソコンをいじくり回していたら、なでしこジャパンの応援ツイッターなるところに流れ着く。
 ツイッター、噂に聞いたことはあったが、数秒ごとにワンセンテンスの文章が雨あられのごとく湧き出てくるではないか。地方競馬の実況中継を超える臨場感。
お陰で、昔のラジオみたいに映像は見られないのだけれど、現場のなでしこの獅子奮迅の姿が手に取るように分かるではないか。
実にすばらしい、中にはセルジオ越後さんが突然乱入してきたりして、ワアアオー。この一体感は何だろう。
後半はフジTVで映像が見られるようになったけれど、なんともツイッターの世界の方々のコメントが面白く、彼らの思いが気になって気になってしょうがない、ついにTVとパソコン画面を抱きかかえて夜明けを迎えることとなった。
 PK戦に突入してからは、5秒に20件くらいだった書き込みが、1秒で100件を超える膨大な量に膨れ上がったのには驚いた。
後日、新聞にツイッター史上最高の書き込み記録であったことが記されていた。
 興奮冷めやらぬ私は、ドサクサに紛れて、にわかツイッター登録を済ませ、早速ワンセンテンス
『日本の女の子、惚れ直す』打電。
自分としてはツイッターの世界に突入し、真珠湾攻撃の奇襲電文、我奇襲に成功せり『ニイタカヤマノボレ』ほどの緊張感と高揚感。

 最近の楽しみの一つに夫婦老人割引を使っての映画鑑賞がある。
そこでつい最近見た映画『コクリコ坂から』。
あのコマーシャルで流れる手島葵の消えてしまいそうなローソクのささやきのような声が気になって、誘われて足を運んでしまった。
私の子供のころの時代の話。内の女房もあんなセーラー服着てたなあ、と監督の製作意図にたっぷりと浸かって、さわやかな涙を流し、おまけに帰りに早速サントラCDを購入。
後日、鹿児島から女房にメール『あのメロディが耳から離れないよ』
女房殿の返信メールは『ずっと聞いてるからだよ』そりゃそうだ。
 阿部ちゃん夫婦が鹿児島に遊びに来た。私は昔を懐かしむタイプ。




2011/7/26













山陽新幹線ワゴンサービス


まずは山陽新幹線の車内ワゴンサービス(新大阪・博多間)で5月9日から一ヶ月に亘って全線開通記念の鹿児島フェアが開催されました。
焼酎では我社の『薩摩さくら』が採用され、連日完売の大好評でした。
やはり、アフターファイブの時間帯の車内はサラリーマンのオジサンたちの宴会場と化して、あっと言う間に完売だそうで、一ワゴン当たりの搭載本数が限られているため、予備在庫があれば実際はかなりの数が売れると思われます。
JR西日本の話ですと、新幹線には今までビール、日本酒、ウィスキーの搭載はあっても芋焼酎の搭載は無くて、今回が初めての企画だそうです。
考えてみれば不思議なことで、これだけ焼酎が認識されていても、まだまだマイナーな存在であることを改めて認識させられました。
全線開通から100日程度しか経っていないので、これからの感がありますが次の一手考える必要があります。
新大阪から鹿児島中央駅までの長さは宴会をして一眠りに調度よろしい時間のようで、この可愛いお姉さんも『ものすごく評判がいいですよ』と喜んでくださいました。
感謝
2011/6/7




















さよなら 無常


九州新幹線『さくら』に乗って鹿児島から関門海峡を越え、初めて本州に入る。
大阪から南下する経験はあっても鹿児島から新幹線で北上の景色がピンと来ないし、体内ナビが作動しない。
 最近の未曾有の天変地異は試練というには余りにも過酷で厳しいが、それでもみんな黙って耐えていくしかないのか、日本人のただ黙々とした淡々とした生き方に海外から賞賛の声が上がるが、われわれは誰ひとりとしてこれが特異なことで賞賛に値するとは思っていない。
どこかの宗教学者がNHKで、日本人には誰にでも『無常観』というDNAが埋め込まれていることが確認できたと話をしていた。
この『無常』という感覚は確かに外国人には分かりづらい。
生きていく上では、日本人の誰しもが何を恨むでもなく致し方のないことと、その死を目前にしてもこの世は無常であると、穏やかに気遣う心根の優しさがある。
 この世界の果ての『すんくじら』の地で2千年以上の永きに亘って自然災害の苦しみや悲しみに耐えてきた結果である。
世界中の誰しもがすぐには理解できまいよ。

風呂好きの私が菖蒲湯用の菖蒲を買った5月5日、私の上京を待っていたかのように18年という長寿のとても賢い猫が老衰で亡くなった。
最大の理解者であった家内の落胆振りは目に余り、無常観とは程遠いほどの泣き崩れようで私を慌てさせた。
この猫の死に立ち会うために帰ってきたようなものだね、と軽口をたたいて家内との会話をつなぐ。
最後の断末魔は親父の臨終に似て、大きく息を数回吐き出してこと絶えた。
金も無いゴールデンウイークはこの猫の葬式やら何やらで、ゴロゴロと普通の生活を終え、鹿児島に戻ると空港の迎えの車の中でまた新たな訃報を聞かされた。
歳もほぼ私と同じ現役の社長で、馬のあう彼とはよく海外のカジノで深夜まで二人でスリルを楽しんだものだ。
身近すぎるものたちが去っていく悲しみは、確かにどこか無常を超えて永遠の一点を見つめるようなそんな穏やかさがある。



2011/5/10


















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