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お正月の当日、朝五時ごろには起きて沸かしたての風呂に入るのが毎年の慣わしになってます。
前夜の除夜の鐘を聞かずに寝てしまうことが多く、お正月の早朝は家族も近所も含めて前夜の夜更かしがたたってか、家の内外は物音ひとつしません。
物音ひとつしない、その中で入る朝風呂は一年のスタートを切るにふさわしく、自分にとっては儀式めいた禊(みそぎ)のような凛とした気持ちよさがあります。
家族には内緒の自分だけが知る覚悟もこの時に決めます。
自分に気合を入れるようなものですが、リセットに近い便利なものでもあります。
去年はここがこう良くなかったけれど、今年はも一度振出からと人生双六よろしく、初めからサイコロを振って一年を始めようとします。
これは日常でもあることで、何か大事なある程度の覚悟を必要とする時は必ず朝風呂に入り頭をリセットします。
双六のさいころを振出しから毎年振っているから前になかなか進まないのか、ラッキーな双六コメントに出くわさないからのか、なかなかハイ上がりーといきません。
何故これほど苦労し、年々より重い荷物をまたひとつまたひとつと担がされるのか、思わず天を仰いでしまうことがありますが、しかし、しかしです、自分がそれこそまだ、覚悟の鬼になっていない、まだまだ命を掛けた戦闘モードに突入していないことに気づき、オットトと泣きが入るとこだったと、ニコッと笑って小石を蹴飛ばす自分がいます。
黄金酒造の秋の研修会で、喋る自分自身がだんだんと戦闘モードに入っていくのが分かり、そう言われりゃ、まだまだ必死コイテ戦ってないことが恥ずかしく、貫く信念が甘っちょろいよと親父から双六のラッキーコメントなんて期待するなと言われそうです。ゴメンナサイ。

2007/10/09


















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