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30数年も前のこと、ドイツの名も無い小さな街を旅する機会に恵まれ、小さなアンティークショップのショウウィンドーの中央に白い大きな東洋の焼物を見つけた。
高さ1m以上の大物で、昔、子供のころ何処かで見たような、懐かしさに惹かれ中に入った。
店の主人に何処の焼物かと訪ねると「サツマだ!」「これは家宝の非売品だ。」と二つ返事。「サツマ?」「サツマとは日本のサツマか?」と訪ねると「サツマはサツマだ!」
薩摩生まれの私もびっくりしたが、こんな所にも「SATSUMA」が生きていることに驚きと感激を隠すことができなかった。
立派な世界ブランドではないか!
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坂口謹一郎先生曰く
「有名な橘南谿の『西遊記』に「薩州には焼酒とて琉球の泡盛ようの酒あり、京都の焼酎の如く強からず、国中七、八分は皆この酒にて酒宴することなり・・」とあり、南方の温暖な気候では、日本酒のような酒は造りにくかったことも一つの原因である。このように考えてくると、九州の一角こそ当然わが国のスコットランドであり、コニャック地方でなければならない運命を担っているはずである。」
と仰っている。
薩摩焼酎を正に世界ブランドに!
芋焼酎こそ薩摩の真骨頂です。
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一般的に芋焼酎は米麹と芋で造られます。
麦焼酎は麦麹・麦、米焼酎は米麹・米で造られるのに、芋焼酎だけは芋の麹化ができなかったのです。純粋な芋100%の焼酎は技術的に難しいというのが業界の常識でした。
今回私どもはひょんなことから不可能と言われた芋の完全麹化に成功しました。
もともとは二次仕込み用の芋の保存用の技術を応用したものですが、試しに一次仕込みの製麹にも使ってみたところ、顕微鏡を覗いた私は驚きました。
なんと綺麗な胞子が花を咲かせ、中まで麹がハゼ込んでいるではありませんか。
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一次仕込みもニ次仕込みも「芋」だけの全く初めての仕込みは驚きの連続でした。
そして何より素晴らしいと感じたのはその「もろみ」の力強さと香りです。
なんと表現してよいものか。
私がその時感じた香りがマンゴーやパパイヤがやわらかく熟された熱帯に華咲く「蘭」の華でした。
しかし、出来上がりは意外とマイルドでピュア。これが芋 100%の薩摩の焼酎なのだと自信を持ちました。
ぜひ一度この全芋焼酎 さつま「蘭」を味わって頂きたいと思います。
アットスター株式会社 黄金酒蔵
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