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勝負の極北


 このところの日本外交の流れを見ていると、どうも外交関係者が真面目な素人さんばかりで肝の据わった狸(勝負師)が居ないように見えるのが残念です。
一つには敗戦の憂き目、敗戦国の負い目というやつで、当然現在の日本の周りは全てが戦勝国、そのこと一つ取っただけでも初めから大きな外交ハンデがあるわけですが、こんな大きなハンデはもう一度戦争のような動乱が起きない限り、その立場が逆転することはまずありえません。
 言い換えると国家間のバランスの中では、この相手と戦えばこちらも命懸け、と思わせるような状態を維持することが外交スタンスの原則と言えます。
サムライの時代の真剣勝負では、このままでは互いに相打ちになる、とそう感じればお互い引いたといいます。
無用な殺生は禁物、それが大人の喧嘩で長生きの秘訣です。
 この敗戦国の負い目状態は当分諦めるとして、要はあの戦争に負けなければよかった、言い換えると百にひとつの勝ち目も無い勝負はしてはいけなかった。
必ず勝つか、勝てないと思ったらとっとと逃げる勇気が必要です。
あの時はとっとと逃げる勇気のある狸が残念ながら居なかった。
その点、サムライの戦国の世には命を賭けた多くの狸が群雄割拠してその覇を競っていますが、その外交処世術は見事というほか有りません。
特に徳川黎明のころの島津家の処世は鮮やかの一言に尽きます。
 軍人の思考パターンは作戦に於いては勝つことを想定しますが、勝たなくても負けない事を考えることが外交です。
当時、旧海軍の山本五十六大将は対米戦争の回避、ドイツ・イタリアとの三国軍事同盟への反対と、当時の軍人としては大勢に異を唱えた、私の好きな勝負士のニオイがします。
大正時代にアメリカのハーバード大学に留学、無類の博打好きでポーカー・ブリッジの名手とうたわれ、賭け事は相当の腕前であったそうで、本人も「博打をやらん男は信用できん」とまで言っています。
当時の首相が天皇陛下への上奏で、真珠湾攻撃作戦について意見を述べて「山本は博打が大変強うございます」といった話は有名です。
残念なのは軍人ではなく、政治家であったなら歴史が変わっていたかもしれない事です。
今の若い人に伝えたい山本五十六の有名な語録に

 やってみせ 言ってきかせて させてみせ
 ほめてやらねば 人は動かじ

 話合い 耳を傾け 承認し
 任せてやらねば 人は育たず

 やっている 姿を感謝で見守って
 信頼せねば 人は実らず

戦後、多くの経営者が座右の銘にしていますが、この言葉の裏側には人を温かく見守る愛があります。
この一年、日々真剣勝負の連続で、身も心も削られる思いですが、一つひとつの戦いに落命せぬよう、押しては引いてまた押して、狸の勝負師に徹していくつもりです。
久しぶりの写真、来年の種芋を地中に埋める作業です。約2トン、今年の冬は寒そうです。
九州新幹線さくらの商標を獲得、良い話の少ない中、引き合いが多くヒットしそうな雰囲気の薩摩さくらの仕込みです。



2010/11/10


















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